2024年日本縦断の旅

サラバ北海道・・と、浸っていたら緊急速報が

こうこく

 

 


苫小牧で食ったホッキラーメンとホッキカレーのせいで、

い、いや・・、正しくはクーラーのないラーメン屋のせいで、ぐっちょんぐちょんの汗だくになってしまった今日の昼飯・・・

これをクリープを入れないコーヒーに例えるというハイセンスなところを披露したワタクシなのですが、

このオヤジは誰だと思ったアナタ・・、あんたはまだまだ若い・・、これはただのクリープを入れないとコーヒーが飲めないオヤジなのです(芦田 伸介さんです)
ただこのコマーシャルは流行語にもなって、当時の家庭には普通にクリープがあったくらいの大ヒットだったのです。
このコマーシャルが放送された昭和44年って、チョイと調べてみたら、それはそれはスゴイ年だったのです。

昭和44年と言えばしゅんめい少年10歳の年・・、夏は海で溺れて死にそうになり、冬には遊び半分で1000メートル級の雪山に登って遭難しかけたという、一つ間違っていればこの世とサヨナラしてたかも知れない運命の年でもあったのです。

どうです・・、ワンパクでしょう・・・

この年の2月に発売されたタバコが、あのハイライトを王座から引きずり下ろし、その後長きに渡って君臨したあのセブンスターなのですよ・・、フィルターに活性炭が入っているのが画期的で、あなたも体育館の裏でよく吸ったでしょう。

そしてこの年の3月にはジョン・レノンとヨーコ・オノが結婚・・、何故日本人となんて、いろんな意味で世間が騒いだのでした。

7月にはアポロ11号が人類初の月面着陸に成功して世界中を驚かせ、

8月には夏の高校野球決勝で松山商業と三沢高校が延長18回引分け再試合という伝説の試合を繰り広げたのです・・、ずっとテレビに食らい付いて見てました。

10月には全国のちびっ子がテレビに釘付けになった8時だよ全員集合の放送が始まり、

何とあのサザエさんが放送開始されたのも、同じこの年の10月だったのです。

ちなみに初代日産フェアレディZが発売されたのも昭和44年10月なのですよ。

どうです・・、どうでもいいでしょう・・・

そんなこんなパンナコッタで、

今からフェリー乗り場に行っても暑いだけなので、少しでも涼しい場所を求めて移動します。

市内の公園にやって来ました。
木陰は無いのですがいい風が吹いていて、少しは暑さを凌げるのではないでしょうか。

住宅地の近くにある、車中泊マップにも載ってないような公園なのですが、こんなに広大な敷地の中にグラウンドまであるのです。
ここではこんな公園がアッチこっちに普通にあるのですが、やっぱりここも誰~も居ません・・、良いのでしょうか。

日なたとは言いながらも、やはり瀬戸内とは日差しの強さが違って、窓から入って来る風が涼しいのです。
北海道が快適なのはこの風のおかげでしょう・・、乾燥していて吹かれているととっても気持ちがいい風です。

ブログを書いたり、野口ごろごろしながらのんびりと過ごし、

小腹が空いたところで、最後にウマイものを食おうと買って来た高級ネタの寿司を食べます。
ああ、ビールが欲しいがまだ移動せねばならないので飲めません・・、辛い。
この高級寿司がどれくらい高級かと言うと、

どうです・・、高級でしょう・・・
このグレードの寿司をこの値段で買える北海道・・、やっぱり羨ましいのです。

草むらからたくさんの虫の鳴き声が聞こえてきます。
この辺りはもう秋に向っているのでしょうか・・、夕暮れも少し早くなって来たような気がして、季節が進んでいるように感じます。

夕方6時も過ぎました・・、明るいうちには着いておきたいので、そろそろフェリー乗り場に向かう事にします。

苫小牧港の新日本海フェリーの乗り場に到着しました。
ここから福井県の敦賀行きに乗船します。

新潟行きや秋田行きなど、北海道から帰る車とこちらから出発する車で待機場はいっぱいです。
もうすぐお盆休みに入るので、これからもっと増えて来るのでしょう。

トイレから帰って来てふと見ると、カンビンとよく似たキャンカーが右側に停まっています。
おお!・・、久しぶりに遭遇した同じ車種なのか。

横からみても年式やタイプは違うものの、ベースの車やボディの形は同じのよう・・、でもカービィと書いて無い。

するとこの奈良に帰るという親爺が下りてきたので聞いてみたら、これはマッシュだと。
同じ車両と同じボディを使っていても違うメーカーが造った違う名前の車らしいのです・・、ややこしい・・、でも兄弟車には間違い無いのです。
聞いても無いのに家庭用クーラーを付けてるんだとワザワザ室外機を見せてくれました・・、サブバッテリー(鉛)2基で3時間動くのだそう・・、3時間か・・・、それ要るか?

出航までまだまだ時間があるので車内で弁当食べながらテレビを見ていたら・・、
突然番組を中断して「巨大地震注意」という速報番組が始まった!
何ですって!・・、南海トラフ地震発生の確率が高まってるだと!・・・

正直、焦ってしまったのです。
いつか来ると言い続けていた巨大地震に、今、直面しているのか・・・
万が一、巨大地震が起こってしまった時に、家族を残して自分一人が遠く離れた場所に居るなんて有り得ない・・
この旅に出たことを一生後悔すると思ったのです。

早く帰らねば・・・

しばらくそれだけを考えながらテレビを見ていました。

巨大地震が起これば間違い無く本四連絡橋は渡れなくなるはず・・、とにかく橋さえ渡っておけば、何とか家にたどり着けると思うのですが、出来れば地震が起きる前に帰りたい。
どのルートで帰れば良いのか、ああでもないこうでも無いと色々考えていたのです。

今すぐ起きると言う事ではないにしても、今すぐ起こる可能性もあるのです・・、それが地震。
でもどんなに焦ってみてもここはまだ北海道・・、これから21時間も船に揺られなくてはなりません。

何時間も待ってやっと乗船開始。

これから長い船旅が始まります。

船室に入って即テレビをつけたのですが、うまく写らなくてスマホの情報も限定的・・・

ここで焦ったところで仕方が無いと自分に言い聞かせながら、どうか地震よ起こらないでくれと、祈るばかりの夜を一人過ごすしかないのでした。

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こうこく




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