救急車で搬送されています❗

ナタで薪を割ろうとして指までザックリとやってしまいました・・・
こうなった原因のひとつは手袋をしていなかった事・・、カンビンに忘れて取りに戻るのを面倒臭がった事が仇となってしまいました・・・
そしてもうひとつは油断したこと・・・、トントンと2回叩いて割るイメージだったのですが、一回目のトンで割れてしまってそのまま薪を掴んでた左手の人差し指にザックリといってしまいました・・・、ナタの下に手を入れるなんて、絶対やっちゃいけない事なのに、本当に油断してたのです・・、こんな時に事故っておこるのですね。

傷口をしばらく押さえていても血が止まらず、恐る恐る覗き込んでみたら・・・、こりゃあイカン・・、血がドクドクと湧いてます・・、縫わなきゃダメでしょう・・・、写真なんか撮ってる場合ではありません。

とにかく病院へ行かなきゃと思ったものの、いかんせん・・、ビール飲んでしまってるので運転出来ません。
緊急事態だからいいだろうなんて思うかも知れませんが、緊急事態だからこそ危険なのです・・
以前勤務してた会社は飲酒にとても厳しかったので、飲んだら乗るなは身に染みついてます・・・、なら、どうする?
ひとりでオロオロしてたら事態に気付いた近くのキャンパーさんが声を掛けてくれて、救急車を呼んでくれました。

そのまま搬送されて今治市内の救急病院で治療を受けました・・・

幸い骨にまでは至ってなかったものの、傷が深くて6針縫いました・・・、指は動くので筋は切れてない模様・・、不幸中の幸いです・・、麻酔の注射が痛かった。
救急車から病院まですべての方に優しくしてもらって、怪我の治療と同時に気持がとても落ち着きました・・、患者を安心させるのも治療なんだな~なんてシミジミと思いながら、お世話になった方々に感謝の気持でいっぱいです。

治療が終わって帰ろうとしたら移動手段がありません・・・
仕方なくタクシーに乗ってキャンプ場まで戻って来ました・・
かなり離れてたのでえらい出費です・・・、シクシク・・36。

すでに日もだいぶ傾いて、なんだか悲しくなるロケーション・・、すぐにでも家に帰りたい気分なのですが、呑んじまってるのでここから動くことが出来ません・・・

救急車を呼んでくれた方にお礼を言おうとテントサイトに行ったのですがもう居らっしゃませんでした・・・、デイキャンプだったのでしょうか、きちんとお礼を言いたかった・・、本当にありがとうございました・・・

取りあえずテントに戻って椅子に座り、ナタを睨み付けてこの野郎と・・、いやいや、悪いのはナタではありません、アナタです。←ウマい。
手抜きをして油断をした自分がすべて悪いのです・・・

テンション下がりまくりでこれからどうしようかと、しばらくぼう~~っとしてたのですが・・・
どうせ帰れないならここで飯食わにゃならんし、ならキャンプ続けるしかないだろうとちょっと前向きになってきて、片手で恐る恐る薪を割って焚火の準備を始めました。

焚火を見てるとなんだか気持も落ち着いて、この位の怪我ですんだ事に感謝しなくちゃと思い始めました・・、下手したら指1本失ってたかも知れません・・・
そうだそうだと考えてたらだんだん気分が高揚してきて・・

乾杯じゃあバカヤロウー❗
縫ってるからもう出血はせんだろう・・・ ←良い子はマネしちゃいけません。
そもそも酒は百薬の長と言うではないですか!←意味が違います。

飯はアワビに大あさりじゃバカヤロウー❗←何故か怒ってる。
ウマイもの食って血を増産せにゃあならんのです・・←貝が血になるかは未確認。
アワビが熱さに悶えてます・・・

恐怖に耐えかねて大あさりが脱走。←ただ落っことしただけ。
ヒッヒッヒ・・、逃がさんぞ・・、お前らみんな食ってやるのじゃ・・

血に飢えたしゅんめいさんはもう誰の手にも負えません・・、そう、実はしゅんめいさんは羊の皮を被ったヤギさんだったのです。
まずはすでに息絶えたアワビさんのご冥福を祈りながら一口パクリ。
うんめえええ~~~・・、やっぱりヤギでした。

ここですかさずハイボールじゃバカヤロウー❗
医者は飲んじゃダメとは言わなかったのでたぶん大丈夫。←聞いてないけど。

そんなこんなパンナコッタで、肉も一気に焼いてしまって少し落ち着いたところで・・・

焚火を眺めながら反省会です・・・
いい歳こいてこんな事で怪我するなんて、なんだか情けなくて反省しきり・・、大事に至らなかったのは天国の両親が守ってくれたんだろうなんて、珍しくセンチな気持になるのでした・・・

だんだん日も暮れてきて波の音だけが聞こえて来ます。
ソロキャンパーさんばかりなので話し声も聞こえて来ない静かな瀬戸の夕暮れです・・・

と、思ったら・・・
バカップルがやって来てピーチクパーチクキャッキャキャッキャとやり始めました・・、なんて空気の読めんヤツら・・、静かなキャンプ場にバカ丸出しの会話が響き渡ってます。
孤独と静寂さを求めてやって来たソロキャンパーさんにとっては最悪の訪問者・・、村の平和を乱すヤツらは放っておけません。

そこで・・・
何気に右手にナタを持って、そばをしばらく徘徊してみました・・・
村に平和が戻りました。

フィクションです。
・・・・・
すっかり暗くなりました・・・
暗闇の中で燃える焚火の炎もだんだん小さくなっていきます・・・
静かな夜のキャンプ場・・、この静粛な時間が一番好きかも知れません・・・

時間も遅くなったので、焚火の始末をして荷物をすべてテントに押し込んでカンビンに戻り・・
タコハイで呑み直しじゃあバカヤロー❗
肉をツマミに一人二次会の始まりです・・

外もいいがやっぱり車内も快適だと、いい気持で呑みながらふとテーブルの上を見ればお薬袋が二つ・・・
・・・・・
怪我したの忘れてたぜバカヤロー❗

バカヤロウーの夜は静かに更けて行くのでした・・・
指がズキズキ痛むのは気のせいでしょうか・・・

・・
↓ポチッとクリックしてもらえると、とっても嬉しいです!?