四国八十八ヶ所お遍路の旅

四国八十八ヶ所お遍路の旅(5日目 23番→27番)

こうこく

 

 


徳島県阿南市の道の駅公方の郷なかがわにいます。

四国八十八ヶ所お遍路の旅、5日目になります。

昨日のカレー鍋の残りを火にかけてグツグツします。

今朝もほかほかご飯が炊き上がりました。

はあい、残り物カレー鍋ご飯の出来上がりです。どうして前の日の鍋の残りはこんなに旨いのでしょうか、🐎🐎🐎🐎です。

・・

今日もいい天気です。昨日は日中暑かったのですが、今日も同じくらいの気温になるのではないでしょうか。例年10月ってこんなに気温でしたっけ?…昨日の事さえよく覚えてないのに、去年の事など覚えてるはずもありません。

これから向う薬王寺が徳島県最後の札所になります。今日で徳島ともお別れです。

1時間近く走って、第23番札所、薬王寺に到着です。ここは厄除けで全国的にも有名なお寺で、お遍路さんだけでなく多くの参拝客や観光客が訪れます。

この本堂に向う石段毎に1円玉を置いていくのですが、今日は全くありません。はて、何故でしょう?よくよく考えれば、年も終わりに近づいた今頃に厄除けなんかしませんよね、あと2月半しかありません。ちなみにワタクシ、今まで厄払いなるもの人生一度もした事がありません。あまり気にしないタイプなので、そもそも最初は厄年を忘れていて、気がついたら終わってたみたいな…はは、病は気から…なのです。

ちなみに、ワタクシ今日も半袖です、階段登って暑くてたまりません。

高知県の室戸岬に向って走ります。ここから次の札所がある室戸岬までは約80kmあり、車でも1時間半~2時間、歩きだと20時間以上かかる距離です。

歩き遍路をされている方々をたくさんお見受けするのですが、若い方から年配の方、女性から外国の方まで様々な人がひたすら歩いています。

山中から海岸線まで、黙々と歩いている姿に感服します。体力以上に強い志がなければ成し遂げられない事でしょう、いつかは挑戦してみたいと思ってるのです、はたして…。

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途中、やっと見つけたスーパーに立ち寄って買い物をしておきます。

ゲゲッ、お刺身が300円程で売られてるではありませんか!いくら海のそばと言えども激安ではありませんか。

ウオー!こちらはでっかいオムライスが300円、赤飯が100円台で売られてます。どうなってるんでしょうか、どれも驚きのお値段です。

はいはい、おでん200円に玉子焼137円ね、だんだん慣れてきました。今日のご飯はこれで決まりです。

再び室戸岬に向って走り出します。80kmは走りがいが有りますが、平坦な道路を太平洋を臨みながら進むので気分爽快です。

青い~♪ 水平線を~♬  今駆け抜けてく~~♩♬  山下の達ちゃんです。

夫婦岩と看板が出てる所でカンビンを停めて昼食にします。

さっき買ったオムライスですが、ズッシリ重くてボリューミーなので、奥様と半分こします。

両側から食べます。奥様の方がスプーンが大きいので劣勢です…。

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食事が終わったら夫婦岩に行ってみます。何処にでもよくあるやつですが、岩にボコボコ穴が空いていて軽石のように見えます。このあたりの岩肌や海岸は黒っぽく見えますが、何故なのでしょうか・・・

波がザッパーーンと打ち付けています。瀬戸内では嵐でも来ないとこんな波は出来ません。さすが太平洋、同じ海でも違うものです。

カンビンに戻って、窓から海を眺めながらゆっくりします。急ぐ必要もない、のんびり旅です。

同じようにのんびりと走る軽トラに先導されて、室戸岬を目指してトロトロ走って行くと、

巨大なお大師様が迎えてくれます。そろそろ到着のようです。

国道を外れて急な坂道をギュイーンと登って行くと、

札所の駐車場にやっと到着です。買い物したり、飯程食ったりで3時間程かかってしまいました。

駐車場からお寺までは、右側の坂道をしばらく歩かなければなりません。左の階段を登っていくと室戸岬灯台に行けます。

薬王寺でも階段を上ってきたので、坂道が足に応えます。去年に比べて身体がなまっているのがよく分かります。

第24番札所、最御崎寺です。ほつみさきじと読みます。高知県最初の札所で、歩き遍路で来られた方は1日以上歩いて辿り着く、遠い遠い札所です。弘法大師が室戸岬の洞窟で修行していたら、空に輝く明星が口に飛び込んできたと伝えられているのですが、庶民には分かりにくい表現です・・・

帰り道は高台から下るので、正面に太平洋が一望できます。水平線が丸みを帯びていて地球が丸いのが分かります。この夏に行った北海道の地球岬を思い出してしまいました。

室戸の町が見えます。立地的に台風などの災害にさらされる事が多く、何よりも津波の被害が想定される場所です。いつもは静かで穏やかな海も、時に恐ろしい顔に豹変してしまいます。備えを怠ってはいけません。

第25番札所、津照寺です。が~ん、の光景です。

長い長い石段を上らなければなりません。石段って登り辛いんですよね、平らでなくて幅が狭くて歩幅も合わなくて、ブツブツブツブツ…

愚痴は見苦しいので、中島みゆきを歌いながら上ります、ファイト!闘う君の唄を~♬♪

息が切れて唄なんか歌ってられません ←怒ってます

何度も立ち止まりながら最後の折り返しを上りきり、

登頂です。パチパチパチパチ…

振り返ると青い海と静かな町並みが見えます。まるで登山者になったかのような気分です。←登山した事ありませんが…

太ももと、ふくらはぎがパンパンです。たぶん四国4県の札所の中では高知が一番厳しい立地が多いと思います。これからまだまだ続きます。

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こんな狭い山道をバスの後に付いて行くと、

第26番札所、金剛頂寺の駐車場です。ここから、

はい、お約束の石段です・・・、もう驚きません。

山門を抜けてもまだ続きます。

これが修行なのでしょうか…、別に修行などしたくもないのですが・・・

でも、そう言う事なのでしょうね、こんな厳しい場所ばかりに寺を建てるのは…、よく分かりませんが。

歩き遍路さんの背中を尊敬の眼差しで眺めながら、本日最難関の札所に向います。

実はここ、昨年もカンビンで来たのですが坂が急すぎて、途中で止まりそうになってしまったのです。なので今年は途中でカンビンを置いて、歩いて登ろうと思っていたのですが、足に疲労が溜まってとても歩く気になりません。余計な荷物も卸してカンビンも軽量化されてるはずなので、一か八かのチャレンジです。

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離合出来ない、ガードレールがない、坂がキツいの三拍子揃った道に入り、

ローギアでノロノロとこんな急な坂道を登って行きますが、

エンジンが吹き上がりません、まっまずい。こんなとこで止まってしまっては引き返す事も出来ず、皆さんに大変なご迷惑をお掛けしてしまいます。ガンバレ、カンビン!

上から見るとこんなキツい坂です。やっぱりやめときゃよかった、カンビン息絶え絶え…とっ、止まるう~~

突然後光が差して、気がついたらここに居ました。なな、なんとか登頂出来たようです。お大師様が手を貸してくれたのでしょうか。それにしてもよく頑張ったカンビンくん、手に汗びっしょりです💦 ←個人の妄想です。

この先はワタクシ達が頑張らねばなりません。寺に続くこれまた急な坂道を登って行かねばなりません。あっ、足が・・・

やっと山門まで辿り着きましたが、試練はまだまだ続きます。

本堂に続く階段が待ち構えているのです。

途中小休止を繰り返しながらヨタヨタと登り続け、

最後の力を振り絞って、折り返しの階段を登りきり、

ハアハア…足を引きずって、やっと本堂に登頂です。

・・

お参りを終えて来た道を帰ろうとすると、こんなキレイに手入れされた立派なお庭が見えます。登っている時には見る余裕さえなかったのでしょう、今頃気づいた美しさです。

今日はここで終了です。

歩き遍路さんを申し訳なさそうに追い越して、寝床に向います。

安芸市に向います。左に見える建造物は津波の際の避難塔です。大津波が想定される高知県には至る所に同じ塔が建設されています。これを使う日が来なければ良いのですが。

道の駅やすに到着です。

ここは駅のすぐ裏に海が広がっていて、ちょうど綺麗な夕陽が見えています。

高知に入った途端に、一気に南国気分になってきました。夏にはさぞ賑わう事でしょう、季節はもう秋です。

夕食はあの激安スーパーデ買って来た、お買い得食材デス。一杯やって今日の身体の疲れを解してあげましょう。

今日は沢山走りました。徳島県の阿南市から室戸岬を回って高知県安芸市まで来てしまいました。人も車もお疲れです。明日に備えて寝るとしましょう…zzzzzzzz

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こうこく




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