2024年日本縦断の旅

日本最北端の町で・・、また呑んじゃった。

こうこく

 

 


北海道天塩町の鏡沼海浜公園キャンプ場に居ます。

昨夜から雨が降り続いていましたが、朝になってやっと上がって青空も見えて来ました。

彼方に見えるのは利尻富士でしょうか。
と、いう事はあそこはもう利尻島で隣は礼文島・・、思えば遠くへ来たものです。

今朝はフライパンに敷いたマヨネーズの上に焼豚と玉子を落として焼いて、

これに甘いタレを掛ければ今治名物焼豚玉子飯になるのですが、無いので焼肉のタレを掛けてみました。
ウシ、ウシ・・、いや・・、ブタ、ブタ・・、いやいや・・、ウマウマ。

昨日とは全く違うキャンプ場の景色です。
天気でこんなに違って見えてしまうのですね・・
やっぱり晴れの日は心が弾みます。

出発して早々に、

ツルハさんに立ち寄ります。

ここに給水器がある事を昨日調べておいたのですよ・・、助かりました。
いつも水を貰うだけでは申し訳ないので洗剤なんかの買い物して、

稚内目指して出発します。

今日は天気も良くて、ああ・・、北海道ならではの景色に脇毛が・・、い、いや・・、脇見運転をしてしまいそうです。

でも気を付けなければ、そこいら中に「シカ注意」の看板や道路に標示があるのです。
でも、どう注意すれば良いのでしょう・・、キョロキョロしたって見えないし、出てくるのを待ってるとアホと言われるでしょうし・・、

落石注意の看板と同じです。

どうすりゃイイのさ、このワタシ・・、夢は夜ひらく・・ by藤圭子。

おお!・・、モダ石油発見。
最北端に近づいているので、早めに給油しておきます。

ラッキー池田な事に一等が当って5円引きになりました。

そして給油は16.98リットル。

走行138.1キロ。

おお!・・、リッター8.13キロ・・、ついに8キロ越えやしたぜ、だんな。

稚内市内を走って、

デッカい物産センターにやって来ました。

ほう、ほう・・、北の幸がたくさん並んでいます。
ここから家族にお土産を送ろうとやって来たのです・・、こんなアタイでも一人だけ遊んでる事に、少しは負い目があるのです・・

今日はノシャップ岬に行こうと思ってたのですが、予定変更。
日本最北端の町がどんな所なのか、散策してみようと思うのです。

稚内駅の隣にある道の駅の駐車場はこのありさま・・、キャンカーで溢れかえっています・・、平日なのに。

ならばと、その近くにあった水溜まりだらけの空き地に停めてやりました。
看板も何にもないのですが、Googleマップには無料駐車場と標記されているのです。
何かあったらGoogleが悪いって事で。

歩いて町に向う途中の稚内駅です。
電光掲示板に標示されてる気温は21.7度・・、風が冷たくて半袖、半ズボンでは少し寒い感じがします。

駅近くのアーケード商店街・・・
やっぱりここもこんな同じです・・、昔はさぞ賑わっていたのでしょう。

ここは飲食店が建ち並んでたのだろうと思われる通り。
今も夜になれば数件は営業してるんでしょうけど、昔の賑わいはないようです。

昔はこんな看板が至る所にあったような気がします。
あの頃は羽振りが良かったのでしょう・・
やはりここは漁師町、水産業の衰退が町を静かにしてしまったのでしょうか。

ポツンと地味にやってるラーメン屋さんを見つけました。
そう言えばお昼も食べてないので、入って見る事に・・・

中に入ると先客は一名のみ・・、お父さんが一人でやってるお店のようです。

やっちまった~・・
今日もこれで泊まり確定です・・、確信犯ですが。

ギョウザと味噌ラーメンを注文したのですが、ギョウザがこのボリューム・・、ギョウザだけで良かったかも。

もう2時も過ぎてるので、これじゃあ夜の部までに腹が減りません。

そして味噌ラーメンが登場・・、ひき肉と野菜たっぷりで、これまたボリューミーなのですよ。

お父さんに、一人でやってるんですかと尋ねると、昼の忙しい時間帯は奥さん、息子さんと3人でやってるそう・・、そこそこの繁盛店みたいです。
現在82歳で現役バリバリ・・、店が燃えたり仲間が去ったりと苦労を重ねてこの店が6軒目なのだそう・・、この町もニシンが捕れなくなって錆れてしまったと、淋しそうに言うのです。

あっ、お父さんが笑った!
苦労話をした後のこの笑顔・・、きっと今は幸せなんだという事なのでしょう。
他の客も居ないので、お父さんここに立ってずう~っと話をしているのです・・、うう、ラーメンが食えん・・・
おかげでビールをもう一本、追加してしまいました・・、関係ないか。

この町のいろんな話を聞かせてくれて、この仕事が生き甲斐だと笑顔で言うお父さん。
最後に一緒に写真に収まってくれました・・、この町の思い出です。

勘定を済ませて店を出ようとしたら、ワタクシのカッコウを見て、帰ったら服来なさいよとお父さん。
7月に寒いので服着ろと言われたのは初めてです。

確かに冷たい風が吹いて寒い・・、トボトボ歩いてやっと帰って来ました。

室内で野口ごろごろしていると、このカッコウでちょうどイイ感じ。

風に吹かれなければ、ちょうど良い気温です。

しばらくテレビを見ながらまったりと・・、何て幸せな時間なのでしょうか。
現役時代には全く考えられなかった、贅沢でダラダラした時間を過ごしています。

夕方になったので、長ズボンに履き替えて夜の部に出勤します。
夜の部と言っても、まだ4時過ぎですが・・・

昼間に歩いた辺りはあまりお店は無いだろうと、別の所を探しておいたのです。

戸は開けっ放し・・、冷房なんて論外です。

5~6人も入れば満席の小さなお店ですが、立派な鉄板が真ん中で光っています。
見方に寄っては高級鉄板焼店に見えなくもありま千昌夫。

まずはビールをもらって一人で乾杯。
生中にもいろんなサイズがあるものです。

ここはお母さんが一人でやってる鉄板焼きと言う名の居酒屋です。
その証拠に鉄板がピッカピカ過ぎて、使った感が全くありません。

これは地元で宗八と呼ばれている魚でカレイの仲間らしいのですが、身がプリプリでとってもウマイ。
お母さんが自分で捌いて干物にしたのだとか・・、さすが港町の女です。

しばらくしたらお母さんの友達がやって来て、仕事そっちのけで一緒に呑み始めました。
お友達は旅行好きで道後温泉や松山城にも来たそうで、あっちやこっちの旅の話で大盛り上がり。

お母さん、仕事忘れてガンガン呑んでます。

また新しいお友達がやって来ました・・、もう女子会(昔の)の中に居るみたい。
みんなが稚内はいい所だを連発するので、冬は大変でしょうと聞いたら、全員が口を揃えて、ここは北の端っこなんだから、寒くて雪があるのが当たり前・・、雪掻きなんて子供の頃からしてるから、大変だなんて思った事ないと・・、その分、ウマイ物を食って短い夏を楽しむのが幸せなんだと言うのです。
北国の女性はたくましいと、その芯の強さに感服いたしました。

すっかり女子会の一員にしてもらって、集合写真をパシャリ。

ジェンダーになってしまいました。

最後は外まで見送ってくれたお母さん、前掛けがカッコイイ。

お気をつけての言葉が、心に染みるのでした。

外はすごい風で買い物袋も飛ばされそう・・

それにしても寒過ぎです。

ブルブル震えながらやっと移動ホテルに帰って来ました。

こうして稚内の夜は更けていくのでした・・、まだ明るいけど。

とうとう日本最北端の町までやって来ました。

北海道の旅も折り返し地点です。

・・

↓どれかクリックしてもらえると、とっても嬉しいです!🤗

↓ クリックしてもらえると脱出計画が前進します。

こうこく




-2024年日本縦断の旅