旅に出ないおやじの日常

花嫁の父は……なのでした

こうこく

 

 


結婚式場の親族控え室にいます。

娘の結婚式当日です。

とってもいいお天気で、見事な秋晴れです。

モーニング姿で窓の外を見つめる花嫁の父・・・、哀愁漂う背中に、さぞや深い思いに浸っているのだろう・・・・・、と思わせておいて、実はめったに着ないモーニング姿を写真に収めてはしゃいでいるのでした。パシャリ、いよっもう1枚…、どうです、決まってるでしょう。

挙式がはじまりました。あんなに引っ込み思案で小さかった子が、こんなに立派な娘さんになってしまいました。時が経つのは早いものです。白いウエディングドレスがよく似合って綺麗です。きっと幸せになってくれることでしょう。

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ワタクシ自身、久しぶりの結婚式だったのですが、昔とは違ってホストとゲストの距離が近くて、アットホームな雰囲気です。会社のエライ人の長~~~い挨拶も形式ばった演出もありません。皆さん自分たちのスタイルで楽しんでくれています。

私達の時代は会社の上司や同僚を大勢招待しなければならなかったので、必然的に結婚式=宴会になってしまい、乾杯の音頭と共に大宴会が始まって、カラオケやったりお椀で酒飲んだりで、新郎を酔い潰すのを競い合ったりして…、如何に逸話を残すかが祝いの形だったりした時代だったのです。 ・・・、じゃ、なかったですか?  ワタクシ達だけだったりして・・・・

昔の儀礼的な式でなく、本当に祝ってほしい、祝ってあげたい人達だけが集まった、心温まる結婚式でした。私達の時代に比べて、今の若者の方が正直で素直なように思います。世間体や体裁ばかりが優先されて、カッコつけてた頃とは時代が違うようです。日本の将来は明るいと思うのでした。

そんな時代に取り残されたようなオヤジは一人、デザートの時間になってもダラダラと酒を煽り続けるのでした・・・ それがどうした、べらんめえ~!!

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こうこく




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