500円玉貯金もお餞別もなくなったので、退職金を使っちゃおうの旅

三陸の静かで悲しい海でした

こうこく

 

 


岩手県大船渡市の道の駅さんりくにいます。

「500円玉貯金もお餞別なくなったので、退職金使っちゃいました」の旅5日目、通算34日目です。

昨夜も途中で寒くなって窓を閉めたのですが、これがいつまで続いてくれるのでしょうか。南下して行くに連れて暑い夜になっていくのでしょうが、クーラーも扇風機もなしで寝られる夏の世が続くのは人生初なのです。

昨日スーパーで思わず買ってしまった二品が今朝の朝食です。

今朝も登場炊き立てご飯。

ウニイカといくらをのせていただきます。

モグ、ムシャ、🐎🐎🐎🐎…想像どおりのお味でペロリンチョです。

朝からこんなにいいお天気なのですが、今日は午後から雨予報なのです。

本当かな、と思いつつも精度の高い日本日本気象協会様を疑う余地も全くないので、午前の時間を有効につかうべく、目的地に向かいます。

岩手TSUNAMIメモリアルに向かっています。

奥様の希望でもあり、あの震災について少しでも多く学ぶために行きたいのです。

実は5~6年前に県の防災関連組織のメンバーとしてこの地を訪れたことがあるのですが、消防や学校関係者の方々のお話を伺い、被災地を視察させていただいて絶句してしまったのです。テレビでは伝わらない現場の壮絶な戦いを知り涙してしまいました。経験者のみぞ知る、悲しく辛い場所なのです。 

       

被災地に入ると、当時のままのアパートがそのまま残されています。

時は経っていますが、その姿には心が痛みます。

岩手TSUNAMIメモリアルに到着しました。道の駅が併設されているのですが、そんなに多くの人はいません。

入り口で5~6人のおばさんグループがはしゃいでいます。

ここは観光に来るところではなく、学びに来る場所だと思うのですが…

建物の入り口から正面の堤防に向かって真っすぐに道が造られています。

この方向から津波が来たと言うことでしょうか、堤防に向かって歩いて行きます。

堤防の上に登ると献花台が設けられていて、三陸の海が広がっています。

あの日、あそこからやって来た大津波が街を飲み込んだのだと思うと、綺麗なはずの景色が悲しく見えてしまいます。どれだけの人がこの海に向かって叫んだのでしょう…静けさがより悲しくさせてしまいます。

堤防の内側は綺麗な緑が広がっていますが、それは当時ここにあったすべての建物が流されてしまった跡だからです。

被災した建物がそのまま残されています。

保存というよりも放置しているような痛々しい姿です。

奇跡の一本松です。

復興の象徴として、人々の希望として頑張ってきた一本松も塩害によって枯れてしまい、現在はレプリカとして残されているようです。

この松さえも力尽きてしまったのかと思うと悲しくなりますが、この松が人々に与えた希望は計り知れないものがあり、今も復興の力となっているのです。

周囲にはたくさんの松が植樹され、松林を再生しようとしています。

堤防の外側にもこんなにたくさんの松が植えられています。

海に向かって伸びる松林が復興への人々の思いと力を象徴しているかのようです。

館内には数々の被災した物品が展示されています。

この分厚い鉄の板が、どれだけの力でこんなになってしまうのでしょうか。

当時必死に走り回っていたのであろう、消防団の車です…

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・・・・

被災跡に新しい道が延びています…

いろんな思いが頭を巡ります…

・・・

お昼前になってもまだ雨は大丈夫のようなので、世界遺産中尊寺に向かいます。

一昨日から海岸線と内陸をジグザグに進んでいるのですが、何と言う計画性の乏しさでしょうか。

(一昨日)

(昨日)

(今日)

まあ、お天気と相談しながら行き先を考えているし、時間はたっぷりあるので良いではないですか。

長い山道を降りて、だいぶ目的地に近づいてきたと思った頃、

ガーーーン!雨だす。

中尊寺の駐車場に着いたころ一度上がったのですが、

またザーーーーっと降り出したので、昼食を食べながらカンビンで待機します。

ちなみに、いつものそうめんだけではワンパターンのパープリンなので、ローソンで買ったフランクフルトを添えてみました。

ちなみに私、フランクフルトには少々うるさいのですが(自分で思ってるだけです)、ローソンのフランクフルトはスパイシーなのですが肉々しさが足らず、ファミマは肉々しくて味付けは好きなのですがスパイシーさがなく、セブンは肉々しくスパイシーなのだが味付けが濃いすぎるという、どれも一長一短なのです。だからどうしたと言われると…何なのですが…あのー、そのー…どれもうまいのです。以上。

くだらないことを言ってるうちに雨がやんだので、さっそく向かいます。

大きな杉の木に囲まれた道をゆっくりと進んでいきます。

いつも感じる事なのですが、お寺や神社の空気は何か違うような気がします。気のせいかもしれませんが、何か澄んだ清らかな空気に感じるのは私だけでしょうか。

中尊寺本堂に着きました。古く格式のある門をくぐります。

威厳と歴史観のある建物です。

多くの人がお参りに訪れています。

お線香をあげて、

中に入れせていただきます。

ご本尊様です。

御前に正座しましたが勉強不足で宗派が分からず、作法が分かりません。

とりあえず合唱して頭を下げておきました。

金色堂です。

ここを目当てに来られる方が多いのだと思いますが、入場料を払ってまで入るほど興味もないので、表の写真をパシャリ。

広い境内には苔の生えた茅葺屋根の鐘つき堂や、

数々のお堂があります。

どれも古く歴史を感じさせるものばかりです。

眺めているだけで気持ちが安らいできます…

仏様は今の世に何を思われているのでしょうか…

弁慶堂と名付けられたお堂があります。

さすがの知名度で、一番人だかりがあります。

中には弁慶と義経と思われる像があります。

弁慶ゆかりの地はたくさんありますが、ここでは何をしたのでしょうか、、勉強不足ですみません、お許しを…

杉林を通って駐車場に戻ります。

お参りした後のこの幸福感というか、心地よさは何なのでしょうか。

出発してすぐにまた雨が降り出しました。

お参りの間上がっていたのは幸運なのかご利益なのか、ただの偶然」なのか…とにかくラッキーマンです。

雨が降ったりやんだりの天気なので、もう薄暗くなってきました。

そろそろ寝床に急がねば…

途中の温泉に入って身を清めたら、

買い物して、ガソリン入れてひたすら走り、

今夜の寝床、道の駅おおさきに到着です。もう電気がつき始めています。

今日は遅くなったので、お料理の時間はお休みします。

スーパーのお惣菜と冷奴で一杯やります。プハー、憩いのひと時…

天丼でシメる予定だったのですが、ここの売店で売ってた納豆餅とずんだ餅がうまそうだったので、こっちに変更。

初めて食べる納豆餅、予想通りのそのまんまの味で焼酎によく合います…おかわり。

ずんだ餅は相変わらずの旨さで、甘くて酒にはあいませんがシメのデザート感覚です。

ふう、今日も飲んで食べました、、そろそろ閉店ガラガラ…です。

本日の出費

ローソン  404円

お風呂  1000円

スーパー  1,628円

ガソリン代  3,464円

合計  6,496円

使っちゃった退職金合計、48,663円

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