北海道当麻町のとうまスポーツランドに居ます。
今朝方から雨が降り始めて、今も降り続いています。
昨日は居なかった車が夜の間に何台もやって来たようです。
TKGの朝ご飯を食べて、
雨の中を出発します。
やっぱり天気は大事なもんで、気分が全然違います。
偶然通りかかった所に当麻駅がありました。
何故かこういう錆びれた雰囲気が好きなのです・・、錆びれた飲屋街と同じように。
昔は多くの人が行き交っていたのだろうこの改札・・、当時の光景を想像してしまいます。
北見市方向に向って走ります。
走っているとバイカーや、
サイクリストに多く出会います。
移動手段は違えど多くの旅人にとって、やっぱり北海道は憧れの地なんだと改めて思うのです。
こんな山道を2時間ほど走って、
キャンプ場にやって来ました。
白滝高原キャンプ場です。
到着するなり右の怪しいジイサンが、でっかい声で「こんにちはー!」と寄って来ました・・、お前は錦鯉か。
声はデカいが言ってる事がチグハグで、言いたい事がよく分らんのですが、どうもこの大阪から来たご夫婦のご主人と釣りに行こうとしてるらしいのです・・、師匠なんて呼ばれてますが、まるで酔っ払いのような話し方で、どう見てもインチキ師匠にしか見えんのです。
やっと解放されて一休みしたら・・・、そろそろ薪割りを始めようと思います。
このキャンプ場には薪割りから火起こしまで自分ですれば、無料で入れる五右衛門風呂があるのです。
五右衛門風呂といっても一つ一つの個室が4室あって、
その中に立派な鉄釜があるのですが、
ちゃんとシャワーや脱衣場まで付いていて、なんてワイルド感の無い五右衛門風呂なのでしょう。
シャワーはしっかり10分100円です。
先客が2人いて、左のオヤジは既に釜戸の火がよくおこっています。
右のオヤジはこれから始める様子・・・
それではまず薪割りから始めましょう。
何を隠そう何も隠してないのですが、子供の頃はウチでも風呂は薪で沸かしてて、薪割りなんて親爺に言われてよくやってたのです。
フッフッフ・・、フが三っつ・・、素人さん、よく聞いときなさい・・、薪は腰で割るのですよ・・・と、テレビで言っていた。
どおりゃああ~~~!!!
ふっふっふっふ・・、ふが四っつ・・、たわいも無い・・、ワタクシにかかればこんな薪なんて、いとも簡単に割れてしまうのだ。
うっぐぐぐ・・、次はこれか・・・、太っ。
実はさっきのオヤジ達がいいサイズの薪を使ってしまって、こんな太っといのしか残ってないのですよ・・、こんなの斧で割れるか?
とか何とか言ってても仕方がないので、
再び、どおりゃああ~~~!!!
おお!・・、何と言う芸術的な割れ方・・・、秘技、四分の一割り・・・、達人ともなるとこんな技も持ってるのです・・、もう二度と出来んけど・・・
そんなこんなパンナコッタで、薪が割れたら釜に水を入れて、
薪を釜戸に入れて着火剤代わりの枯葉を詰め込んだら、点火!
燃えよ、ドラゴン!、ファイヤーーー!!!!
燃えん・・・
燃えんよドラゴン・・・
どうも薪が湿っていて、なかなか火が付かないようです・・・
ウチワで扇ぎながらヘラヘラ笑ってる兵庫県の西宮から来たというこのオヤジ・・、ワタクシが来た時からずっとやってるのにまだ火が着いてないのです。
左は全く何の関係も無い近所のオヤジ・・、聞いても無いのにアレしろコレしろとお節介を焼くのです・・、でも、とってもいい人。
西宮オヤジはここが3回目だと言う割にはどんくさくて、中半諦めてビールを飲み始めました。
しばらくしてひょっと見ると、酔っ払ったのか西宮オヤジが釜戸に潜り込んで何かゴソゴソやっている・・、あんた、そこで火をつけたらあんたが燃える・・、自分が火種になってどうするのよ・・・、それじゃあまるで火葬じゃないか・・・
アホはほっといて、自分の釜戸を・・・
なかなか薪が燃えないので、私有物の薪を持って来ました・・、何処かで焚火をする時のために積んでたのですが、乾燥した燃えやすい針葉樹なので、これを使えばすぐに火がおこるかと。
ついでに掟破りの着火剤も使って、ファイヤーーー!!!!
おお!・・、見事に薪が燃え始めましたぜ。
横を見ると、まだやってる・・・、やっぱり本物のアホかも知れん。
でも見るに見かねて、これ使いなさいと私物の薪と着火剤を分けてあげたら、
満面の笑みです・・、やっと釜戸から出て来ました。
ワタクシのおかげで火おこしに成功した模様です。
あんた、本当に3回目も来ているのか?
それでもなかなかお湯が沸かなくて、追加で薪を持って来てもらって、割ってはくべ、割ってはくべの繰り返し・・
薪を燃やし続けること約2時間・・、血と汗と涙の結晶で、やっと風呂が沸いたのでした。
パチパチパチパチ…
ところがギッチョンチョン・・・、
さあ、入ろうと思ったら火が燃え続けてるもんで、入る頃には熱湯風呂になってしまって・・、今度は水をジャージャー入れて温度を下げる・・・
そして高速で桶でかき混ぜて、メデタク入れる状態に・・・
ここからがテクニックが必要なのです。
子供の頃はよくやってたのですが、果たしてあの頃のようにウマく入れるのか。
まずは底板を湯船に浮かべて、
両足で押さえながら体重を乗せて、板を沈めていくのですが、
その時なのです・・
板が足からズルッと外れてすごい勢いで水面から飛び出して来て、板の角がガツンと顔面直撃!!
この瞬間・・、入る時には気を付けろと、よく父ちゃんに言われていたのを思い出したのですが、時既に遅し・・・
歯が折れたかと思ったくらい痛かったのですが、何とか無事だったみたい・・、その代わりに唇が腫れてきました。
汗だくになって薪割って、2時間も釜戸炊いてこのありさま・・・
湯船に浸かれたものの放心状態のワタクシなのでした・・・
風呂からあがって外でビールを飲みながらほてりを冷まします・・、ああ・・、涼しくて何ていい気持ち・・、これを極楽と言うのでしょう・・、唇が痛いけど・・・
すると西宮オヤジがやって来ました・・、ワタクシのおかげで風呂に入れたようです。
話をしてるとどうも同じ歳のようで、旅の行程や家庭環境もよく似てるよう・・、共通点が多くてとても他人と思えないなんて言うのです・・、出来れば他人であって欲しいのですが・・、でも人が良さそうなおしゃべり上手なオヤジなので、今夜一緒にイッパイやれば楽しいだろうなんて思ってたのですが、
どうもお隣のご夫婦の身内らしくて、ご主人無口で合流は無理みたい・・・
ちなみに、釣りに行ったご主人とインチキ師匠は、
こんな立派な釣果をあげて帰って来てたのでした。(でも、一匹もくれなかった)
側にバイク爺さんも居たのですが、今日300キロ走って来てかなり疲れてる様子だったので、
今夜は淋しい一人酒に・・・
レトルトのモツ煮込みがあったので、
鍋にうどんと一緒に投入・・、ううっ、うどんが浸からん・・
モツ煮込みうどんになる思惑が、モツ焼うどんに・・
・・と、これが以外にウマくて絶品だったのでした。
一人ダラダラ呑んでると、隣の話し声も聞こえなくなって来て、どうももうお開きになったよう・・、空き缶を片付ける音もして、西宮オヤジも帰った様子・・、だったのですが、
しばらくすると、あのインチキ師匠のしゃげた声が響き渡り始めたのです。
どうも、片付けをしていたご夫婦のところに、酔っ払って乱入した模様・・、お気の毒・・・
その後、ご夫婦の声は全く聞こえず、そのしゃげた声の独演会はしばらくの間続いたのでした。
ああ、かかわり合いにならなくてヨカッタ、ヨカッタ。
今日はこんな所まで来ました。
居心地が良いので、ここでもう一泊してもイイかも知れません・・、ウォシュレットだし。
でも、明日は雨の予報・・、明日の朝また考えます。
・・
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