旅に出ないおやじの日常

同級生と忘年会

こうこく

 

 


JR松山駅のホームに立っています。

今日は同級生達との忘年会で、生まれ故郷の風早に電車で向かうのですが・・・

なんじゃありゃ・・・

向こう側のホームにケバケバしいと言うか、おどろおどろしいと言うか・・、お世辞にもお上品とは言えない電車が停まっています・・、コワッ。

よ~く見てみると先頭に鬼北町と書いてます。

鬼北町って、あの鬼北町か・・・、どの鬼北町じゃ・・・

鬼北(きほく)町は愛媛県の南西にある町で、全国の自治体で唯一「鬼」の字が付く鬼の町なのです(注:鬼は住んでません)。

その鬼の町をPRしようと造った列車らしいのですが、ちょっと恐いぞこれ・・・

子供泣くだろ・・・

鬼をアピールしてるだけあって、鬼北町に行くとこんなモニュメントのがあったりして・・、やっぱり子供泣くぞ!

・・・と、思えば、

こ~んなカワイイ&セクシーな鬼も居たりなんかして、まるでうる星やつらの世界・・・、とにかく鬼、鬼、鬼の鬼一色の町なのです。

ちなみに名産は鬼オン・・・ ←ウソです。

とかなんとか言いながら・・・、

アタイにゃそんな事はどうでもいいので、風早に向う電車にとっとと乗り込んだのですが、

おお!・・、林・・・(王林ちゃんの事)

何と一番先頭の座席をゲット出来たではありませんか・・、前方が良く見えるぞ。

あたしゃ決して鉄道マニアなんかじゃありませんが、先頭の窓から前方の景色を見ていると何だか自分が運転しているような気になって、童心に返ったようにワクがムネムネしてしまうのです。

こんな景色を眺めながら列車に揺られるのも、たまにはイイものです・・、何だか鉄ちゃんの気持ちが分るような気がする・・・

しばらく走って町を抜けると、もうすぐ海が見えて来るはずです。

電車の先頭の窓一面に開ける瀬戸内の海って、さぞ綺麗な事でしょう・・、まるで海に飛び込んで行くように見えるかも・・、先頭でしか見られない絶景に違いないのです。

この先のカーブを曲がれば海はもう直ぐです・・・、3・・、2・・、1・・

・・・・・・・

こらオッサン・・・、なぜそこに立つ・・・

どこから現れたんじゃこのオッサンは・・ ←注:オッサンといっても自分よりもはるかに若い。

たぶんこのオッサンも海を見たいのだろうが、俺たちゃオッサンの背中しか見えんじゃねえか、まったくう~・・・

仕方ないのでこっちの窓から海を・・・、ちっちゃ。

いつもは車からよく見てる海だからまあイイのですが、でもチョイと電車の窓から見たかったぞ…、残念無念。

そんなこんなパンナコッタで・・・、電車に揺られる事15分、

宴会場である風早のお好み焼き屋に仲間6人が集まって忘年会の始まり始まり。

65歳のジイサン達が我先にとお好み焼きに群がります・・、年金生活者の悲しい性。

割り勘なので食わなきゃソンソン。

65歳とは思えぬ強靱な胃袋を持ったジイサン達は、店の売り上げに大貢献。

いつもの同じ話を何度も繰り返しながら延々と食べて呑み続け、気が付けば最初の乾杯からもう5時間が経過・・・

あんなに喋ってたのに勘定の際には急に静かに財布を覗き込むジイサン達・・・、年金の残高を確認中。

誰かが余分に払うと男気を出さないか、無言の駆け引き中です。(当然そんなヤツは現れない)

勘定を済ませたら急いで駅へ・・・、夜中のローカル線は本数が少ないので、乗り遅れると次の便まで気が遠くなる程待たねばならんのです。

夜の伊予北条駅・・、どうです・・、イイ感じでしょう・・・

人気の無いホームに静かに停まってる列車なんて、まるで哀愁漂ようドラマのワンシーンのようではないですか・・

子供の頃はここから母ちゃんに連れられて蒸気機関車に乗って、よく松山に遊びに連れてってもらったもんですよ・・、三越の大食堂でお子様ランチを食べるのが楽しみでした・・・

そんな思い出にふけりながら乗り込んだ電車内での一コマ。

わざわざ通路側の席に座ったうえに、みじ○い足を精一杯伸ばしてドスンと座るこのオンナ。

「ここはアタイの席よ!、誰も来ないで!!」感を前面に出してます。

まあ、そんなに混んでないのでイイのですが、体と同じで態度もデカい・・・

たぶん、あんたが困ってても誰も助けてくれんだろうな~~・・と、少々哀れに思えるのでした。

こっちの方がタクシー代が少し安いだろうと、松山駅のひとつ手前の駅で降りたワタクシなのですが、

タ・・、タクシーがおらん・・・

こんな小っちゃな駅には夜中はタクシーはおらんのか・・と、始めて気付いたのですが時既に遅し・・・

家まで歩けば40分くらいかかるでしょうか・・、でも他に手段が無いので仕方なくテクテクと・・

5時間も呑んでたので歩くの結構キツイのです・・、どうかオヤジ狩りに逢いませんように。

寒さに震えながらふと夜空を見上げると、

星がキレイだわ~~・・・、ピンボケだけど。

コンビニの灯りにホッとひと息つきながら、夜道をひたすら家を目指すのでした。

何とか無事帰宅。

65歳・・、まだまだ元気です。

・・

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こうこく




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