久しぶりにカンビンの中で迎えた朝です。こんなに狭い室内なのですが、不自由なんて感じた事がありません。日常とは違うこの窓の外にある景色に毎朝ワクワクしてしまうのです。
霧の朝です。結局昨夜から霧が晴れることはなく、天の川どころか星の一つも見ることが出来ませんでした。おまけに風がビュービュー吹いて寒い寒い夜でした。
いくらキャンプに来てるからと言って、とても外で食事出来る状況ではありません。炊飯器でご飯を炊き、昨日の残り物とその他の朝食です。
食後に外に出てみますが、向かい側の車も霞んでしまっています。狭くて急な坂道なので霧が晴れるまで待機するしかありません。ここはトイレが遠いので皆さん車で行ってたのですが、昨夜から車移動出来ていないようです。いったいどう処理したのでしょうか??カンビンのトイレに感謝です。
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もう9時になりますが状況は変わりません。隣の熊本ナンバーのキャンピングカーも出発出来ずにずっと待機しています。
おお、少し空が見えてきたではありませんか。どんどん霧が消えて行くのがわかります。
さっきまでの霧がウソのように、あっという間に晴れてきました。山の天気恐るべしです。
待ってましたとばかりに出発です。カルスト台地が綺麗に広がっています。
つい先日、北海道の大自然に感動してきたばかりですが、それにも劣らない四国の絶景ではありませんか。四国再発見の旅…発見その1です。
こんな道はのんびりと行きたいものです。カンビンを道端に止めて記念写真をパシャリ!くびれのない後ろに突き出したヒップが魅力的です。
周辺の山の頂を見下ろしながら走っていると、雲の上を走ってるような気分になってきます。上から下を見下ろすとはなんて気分のいいものなのでしょうか。まるでサラリーマンの世界と同じではないですか…
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また霧が出てきました。もう勘弁してもらいたいものです。これから向う道の先が雲に隠れてしまってますが大丈夫でしょうか・・・
牛さんが名残惜しそうにこちらを見ています。たぶん「モー行っちゃうの」とでも言ってるのではないでしょうか…。
霧というより雲がそこまで垂れ込めています。雲の中に突っ込んでいくような感じですがヤバくないですか…
道も狭くなってきて、不安で一杯になってきました。これ以上霧が濃くなってしまうと進めなくなってしまいます…神は我を見捨てるのか・・・
おお、坂を下っていくと周辺が明るくなってきました。雲を抜けたということでしょうか。やはり霧ではなく雲の中にいたようです。あとは前からダンプが来ないことを祈るばかりです。
どんどん下っていきます。狭い道ですが幸い対向車もなく視界良好、広末涼子です。
やっと下界に下りて来る事が出来ました。道の駅布施ヶ坂に到着。ここは標高400メートル程らしいので、1000メートルくらい下りてきたことになります。朝出発してから牛以外の生き物に会ったのは今日初めてです。たぶん動いてます…
みんなが便乗してるお菓子があります。しかも四万十と高知の揃い踏みです。中身は同じに見えますが・・・
おっ、売ってます。これこれ、これですよ。実は今ここに向っているのですよ。高知県須崎市の名物鍋焼きラーメン、その元祖の橋本食堂でお昼を頂こうと思って向っているのです。
とは言っても人気店はお昼になると混雑するので急がねばなりません。
が、なにか気になるものが・・・、よく見ると風力発電のプロペラではないですか、興味津々、寄ってみようではあーりませんか!。何があるのでしょうか。
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こじんまりとした売店ですが風車の駅と書いています。風車が自慢の地域のようです。
その隣にPR館があります。あんなでっかいプロペラでアピールするくらいなのですから、何が展示されているのでしょうか、窓から双眼鏡が見えます。ワクをムネムネさせながら中に入ってみます。
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先を急がねばお昼が近づいています。橋本食堂はもうすぐのはずですが。
ありました、ここです、ここです到着です。幸い2人しか並んでいないようです。味のあるビジュアルです。名前を書いて外で待ちます。
名前を呼ばれて入店です。おお、奥にも座敷席が7~8席ありますが満席です。この暑い日に皆さん熱々の鍋焼きラーメンをハフハフやっています。短パンTシャツでスタンバイしているお兄さん達の心意気が伝わってきます。メニューは鍋焼きラーメンとご飯のみです。
来ました、THIS IS THE NABEYAKI-RAUMENです…ちょっと知的なところを披露してみました。はい、フタを開けたらもう熱い!親鳥を小さく切ったお肉と生玉子が鍋の中に沈んでいるので、これを崩して麺をズルッ、熱っ!!…土鍋が熱いのでいつまで経っても熱々でさめてくれません。硬めの麺なのでグツグツしても延びることなく、またこのスープが旨いのです。
汗だくになりながら食べ続け、〆はスープと残った鶏肉をご飯にかけてサブッ、熱っ!!まださめん…、、でも、ウマッ! 久しぶりの、出ました🐎🐎🐎🐎です。親鳥は硬いので歯の弱い人には辛いかもしれません…。
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大汗かいてクーラーで一気に涼みながら高知市内に向います。
路面電車が見えてきたら、そろそろ高知市の中心部に入って行きます。
こんな更地の駐車場を見つけました。入庫後24時間1000円です。目的地のすぐ近くで絶好のポジショニングです。しかも車が少なくて静かそう、ここが今夜の寝床です。
アーケードを通って目的地に向います。
目指す目的地に到着しました。飲んべえの聖地、ひろめ市場です。昼間っから飲んべえが集まる高知県民憩いの場所です。
まだ4時半ですが皆さんいい調子です。ここは何度も訪れましたが、コロナ前にはこの時間では席が確保出来ないほどの賑わいだったのですが、感染対策が徹底されていて入場制限も設けているようです。席も人数制限しています。
市場という名が付いてますが居酒屋が凝縮されたイメージです。自分の好きな店で好きな物を注文して席に持ち帰って飲み食いするのですが、食器やグラスは係の人が定期的に回ってきて回収してくれるので、片付けの必要もありません。
ハイボールやチューハイも400円とリーズナブルで、ビールジョッキも一回りデカく思いませんか。この時間に何故かサラリーマンも盛り上がってますが、高知らしくて良いではありませんか。
こんなお寿司やお惣菜を売ってるお店もあって、
好きな物を買って席で食べることも出来ます。
ワタクシ達も始めようではありませんか。牡蠣フライ、手長エビの唐揚げ、鯨の竜田揚げ、鰹のタタキ、お寿司の盛り合わせ、それからビールで乾杯です。
どれもうまいのですが、鰹のタタキだけは別格です。注文してその場で焼いてくれるのでホンノリ温かい鰹に藁の香りがして最高に旨いのです。臭みなんて全くありません。厚く切ったニンニクと一緒に食べるのが高知スタイル、たっすいがはいかんぜよ!
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ただ一つだけ残念なのが、広末涼子も愛する安兵衛の餃子。なんとシャッターが閉まってるではありませんか。ここに来る一番の楽しみは鰹のタタキと安兵衛の餃子と決まっているのですが、その一角が崩れてしまったではないですか。ブツブツ…でもお休みじゃ仕方ありません、また次回のお楽しみにしておきましょう。
アルコールがどんどん進んで行きますが、次々とグラスを回収していってもらえます。料理やお酒も注文すれば席まで運んでくれるので楽チンなのですが、マスクをせずに席を立ったり、騒ぎ過ぎると怒られます。
案内所もちゃんとあって、皆がルールを守って楽しく飲める環境を造っているのが、すばらしいのです。キチンと感染対策を守っていれば安心して飲み食い出来る、お手本の場所だと思います。
いい気分になったのでカンビンに戻りましょう。
まだ明るいではありませんか。
カンビンでテレビをつけたら5時54分って出てます。皆さんが飲み始める前に終わってしまってます。台風もさぞ呆れていることでしょう。ところでこの進路、ヤバくないですか・・・
まだ早いので飲み直そうとチビチビやってるうちに眠気が・・・・
台風のことなんて忘れて、たぶん7時過ぎには寝てしまったのではないでしょうか・・・・
早寝早起きが長生きの秘訣なのです。
また明日も元気に出発できます。
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