旅に出ないおやじの日常

今日はソロキャンプ…です

こうこく

 

 


隣町のスーパーで買い物しています。

今日はソロキャンプに出掛けるので、食料の買い出しをしているのです。

なぜ急に出掛けるのかと言うと、今週末からのお遍路の旅を控えて、前々から気になってたサブバッテリーの具合を確認しておきたいのですよ。

2個のうちの1個は絶好調のグリーンマークなのですが、

もう1個は死にかけを示す赤になってるのです(うまく写ってませんが見事な赤です)…。

すぐにダメになる事は無いのでしょうが、問題は1日の生活の使用電力が確保できるのか、そして毎日その消費量を充電出来るのか…なのです。それができなければ旅が続けられません。

・・・

カンビン苦手の峠越えですが、登坂車線は大好きです。お先にどうぞなのですが、こういう時に限って後続車が来ないのですよ、まったくの意地悪です。

綺麗な小川が流れる道をどんどん進んで行くと、

よく来る河原のキャンプ場が見えてきます。もうすでに何組かのキャンパーがテントを張っているようです。

キャンプ場に入ってみると、あっちの方に一組、

こっちの方に二組がテントを張っています。

その真ん中あたりを陣取って、ベースキャンプにします。日も傾いて来て、カンビンが大きな影を作ってくれています。日除けを張る必要もなくて楽チンです。

今、エンジンを切ってる状態でバッテリーを消費しているのは冷蔵庫だけです。こいつが一番電気を使ってると思うのですが、いつも使っているもう1台のポータブル冷蔵庫を忘れて来てしまいました。う~む、これでは参考にならんかも…、と言っても後のカーニバル(祭り)で、仕方ありません。

ワタクシご自慢の自作テーブルを組み立てます。ホームセンターで買ってきた板を蝶番で繋いでボルトをねじ込むくらいの簡単なものですが、

どうです、なかなか味のあるテーブルが完成したではありませんか。使い込んだような板の色がいい感じを出してます…自己満足の一品です。

ベースキャンプが出来上がりました、と言ってもイスとテーブルを置いただけでヨソ様の立派なテントと比べるとかなり見劣りしますが、シンプル・イズ・ベストです。なによりも片付けが簡単です。

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しばしボーっとくつろぎます。前の道路を走る車は仕事をしてるんだろうな~、あの車は買い物かな~、なんて思いながら見ていると、相手からは自分がどう見えてるんだろうなんて思ってしまいます。

うらやまし~とか見られてるよりも、昼間っから酒飲んで怠け者がーって、見られてるような気がするのですよね。まるでアリとキリギリスのように・・・

自分が現役だった頃は人をそう見ていたのかも知れません。本当はうらやましいのを強がっていたのでしょう、今は逆の立場で見られています・・・

まだ明るいのですが、焚き火を始めます。

焚き火をして特に何かをする訳でもないのですが、炎を眺めながらボーっとするのは心地良いのです。側でパチパチという音が聞こえると、何故か気持ちが落ち着いてくるのです。

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まだ5時前ですが、すぐに暗くなってくるので夕食を始めます。今日のメインディッシュは150円ほどで買ってきた親鳥のぶつ切りを炒めます。柔らかい若鶏よりもコリコリとした食感の親鳥が大好きなのですよ。

焼き上がったら塩こしょうをして頂きます。うん、これは酒が進んでしまいますなあ、肉を噛むと味が染み出てきて最高の酒の肴です。これ、好きなんです♡

鳥のお供はエリンギ、ジャコ天、ししゃもです。夕食というより、居酒屋のつまみです。食べたいだけ焼いて、なくなったらまた焼く無限ループです。

ジャコ天は県内いろんな所で造られていますが、宇和島のジャコ天は厚みがあって中がふっくらしているので一番好きです。食べる前に少し炙ってやると、外が香ばしくなってより美味しく頂けます…、もちろん酒も進みます。アツッ、ハフハフ…

お隣さんのメニューが気になります。大量の煙が放出されていますが大丈夫なのでしょうか?ずっと姿が見えないのですが、まさかテントの中で火を焚いているのではないのでしょうか…、後で生存確認しておかなくては…。

だんだん日が落ちてきました…、少しだけ空が赤くなっています。子供の頃はこの時間になると何だか悲しくなってきて、全力で家まで走って帰ったものです。そして家で母ちゃんの顔を見てホッとするのですよ。あれは何故だったのでしょうか・・・、子供の頃の思い出です…

こっち側のお隣さんの写真を撮ったら、テントや橋の上に何だか青いギザギザが浮いています。

一ヶ月ほど前に来た時もこんなのが写っていて、なんじゃこりゃとおもったのですが、はて、ここには何かあるのでしょうか・・・

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星がたくさん出ています。よ~く見ると小さな光もいっぱい見えて綺麗な星空です。今見ている光は何万光年も離れた宇宙から届いた光だと思うと、自分の存在がなんてちっぽけなんだろうと思ってしまいます。

退職してから空を見上げることが多くなったと思います。旅に出たりキャンプしたりが多くなったからなのでしょうが、以前はそんな余裕もなかったのか、いや、心のゆとりがなかったのだと思います。今はゆっくりと見ていられます。

焚き火を見ていると、いろんな事を考えます。

子供の頃のこと、現役時代のこと、後悔してること、失敗したこと、

そして亡くなった両親のこと、友のこと・・・、いろんなことを考えます…

真っ暗になってきました。

そろそろカンビンに引き上げねば、何も見えなくなってしまいます。

あと少しだけ…、この火が燃え尽きるまでここに居ることにします。

お酒チビチビやりながら・・・

サブバッテリーの検証はどうなったのでしょうか?

また、明日…です。

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こうこく




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